竹チップ蓮魂が生まれた経緯

竹チップ蓮魂とは?

私の地域は山間部の谷津田で、田んぼの形が歪で平野部に比べ田んぼが小さい、そういった地域で農業をしています。この地域の農業者の平均年齢は65歳前後、そのためこの先自分がどう生き残るかを考えてきました。そしてある時気がつきました。作業能率の悪い山間部は、平野部と同じ資材・手法を取ると経費は同じであるため、結果として当然衰退すると。

そして、すぐ周りにある放置竹林の竹に着目しました。色んな農業者の話を聞いたり、70歳以上の農業者に昔の農業について聞いたりし、その中で気づきがありました。ほんの60年ぐらい前にはほとんど化成肥料は無く、広く普及したのはそれ以降で、昔は山間部は落ち葉を使っていたようです。よって落ち葉の代わりに竹を使う栽培も可能であると。放置竹林をどうにかしたいという林業者と農業者の協力で出来たもの、それが「竹チップ蓮魂」です。

竹チップ蓮魂指針

1.取引基準を遵守、流通業者さんとは信頼関係で成立つ
※アレルギーでそれしか食べられない方もいるので、取引は正直に信頼関係で成り立つ

2.林業者から適切な価格で竹チップを購入し林業者を支える
※今まで農業では再生産可能な価格での取引はされてこなかった傾向がある、よって同じ状況を林業者に同じ押し付けない、結果として農業者も守られる。

3.雇用は日本人を仕事の対価は適切に
※農業においても安い労働力で作られた品物に私達若手農業者はさらされています。安いものを求めれば国内の仕事が減ります、結果それが返ってきます。価格はその品物の価値と評価。それぞれの国で真っ当な対価で仕事が出来るのが理想なのではと思います。適切な価格を払える経営を目指します。

4.取引関係者様と双方が良くなるような方法を考えます

5.山間部農業の再生・放置竹林問題の解決を目指します